放課後デイを開業しようと考える方のよくある疑問の一つが、
「放課後等デイサービスは、すでに飽和しているのではないか」
ということです。
この問題については、
ことあるごとに書いてきましたし、お話ししてきました。
たしかに、事業に参入を考えるときの視点としてはあるのだと思います。
事業を始めようと考えるときに、需給のバランスの検討は必須でしょう。
しかし、一方で、ラーメン屋の開業を検討する時に、最初に考えるべきことはラーメン屋が飽和しているかどうかでしょうか?
ケーキ屋で、ケーキ屋が市場に飽和しているかどうかを最優先で調べるでしょうか?
放課後デイの飽和が最初に気になってしまうというのは、
放課後デイで提供するサービスで他の事業者との差別化が難しい
という考えが基本にあるということでしょう。
万一、放課後等デイサービスが現在飽和していないとしても、いずれ飽和すると考えるべきです。
事業を継続することが前提であれば、
現在の飽和の状況よりも、
どのようなサービスで先行する放課後デイとの差別化を図ることができるかを検討するべきではないでしょうか?
ラーメン屋が味で差別化を考えるように。
現在、放課後デイの運営をされている方は、
提供するサービスのクオリティ(つまり療育)で、勝ち続けることができるかどうかが課題です。
評判のラーメン屋の行列は、
必ずしも、いつまでも続くわけではない
ということを知っておくべきです。
放課後デイ事業に限らず、
競合の状況は、たえず変化を続けるものです。