放課後デイの指導員には、
特別な資格要件は求められていません。
むろん、
指導員に適したキャリアはありますが、
必須のものはないということです。
制度として定めのない理由はいくつか考えられますが、
それを探るのが本稿の目的ではありません。
資格やキャリアといった要件のない指導員の場合、
何を見て採否を決めるべきでしょうか?
私が最も大切だと考えるのは、
児童発達支援管理責任者との相性です。
なぜなら、
児童発達支援管理責任者が作成した
個別支援計画を実現するのが、
指導員だからです。
児童発達支援管理責任者が、
いくら効果的であるはずの個別支援計画を作成したところで、
現場でそれが実現されなければ、
まさしく「絵に描いた餅」になってしまいます。
指導員の役割を考えれば、
児童発達支援管理責任者が、
その採用に関わるというのは、
重要なことであると考えています。
ただ、一つ重要なことがあります。
児童デイサービスの施設数も、
放課後等デイサービスの施設の数も、
限られていますから、
じつは、児童発達支援管理責任者の資格要件を満たす人で、
実際に児童発達支援管理責任者の経験がある人は限られています。
一方、
指導員として、
児童発達支援管理責任者あるいは児童デイのサービス管理責任者を
見てきた人は少なくありません。
指導員としてのキャリアのある人を採用すべきか、
指導員としてのキャリアのない人を採用すべきか、
実際の採用の場面では、
大きな問題になることがあります。
指導員に要件がないからといって、
その採用が簡単なわけではありません。
私どものクライアントの場合、
オープニングスタッフの採用について、
お手伝いをするのはそのためです。